【創意工夫】

オレンジをめぐる交渉

2人の姉妹が、ひとつのオレンジをめぐって口喧嘩をしています。 「半分に分けたら?」と親が言いましたが、2人とも 「ひとつ分が必要なの!」と言って譲りません。 しかし数分後、話し合いの結果、姉妹で無事に 分け合うことができました。 いったい何が起…

仮説を立てる力

仮説を立てるときに必要なのは、多彩な知識と経験です。 けれども、そのままでは使えません。自分の知識や経験を 抽象化し、その分野に特化したささいな部分から再びもう少し 抽象度を上げて、それを比喩として使えるようになって はじめて、そこから仮説を…

ヴァレリオ・オルジャティの展覧会

図面や図版といったすべての情報は床に置かれている。 そして模型は樹のように立っているから、会場の中を歩き回っていると、 それらが自然に視界に入ってくる。展覧会という場所で、 人が本当に文章を読みたがっているとは思わない。 本でできることだから…

創造力への覚書1

創造力、creation。 個人の自由な想像力と直観による未来への予見を、 現在において形成し表現しうる人間の精神と肉体の力。 それは、美しさにおいて究極的なものとなる。 現在の延長上にある「改良」は、 創造力を潜在的に用いる「工夫」のひとつである。 …

エンデの創造力

世界の隠れた側から来るものがすべてそうであるように、 人間の創造力も、測ったり、数えたり、重さをはかること ができず、そのために科学の手がまったくとどかない。 しかし、同時に創造力は重要な科学研究すべての前提条件 でもある。ということは、科学…

「被害者意識」は敵である

企画したことが、必ずしも実現するとは限らない。 資金的問題や時間の問題や人の問題で、時には暗礁に 乗り上げてしまうこともある。 どのようにこだわっても、やり遂げられないことは あるのである。 それは辛いことだが、撤退する勇気を持つべきである。 …

ヴェイユの言葉、創造

人間の偉大さとはたえず自己の生を再創造することにある。 自己に付与されたものを再創造する。 自己が甘受するものを鍛えあげる。 労働を介して、自己の自然的存在を産出する。 象徴を援用する科学を介して、宇宙を再創造する。 芸術を介して、自己の身体と…

「活人剣」と「創造の場」

宮本武蔵という剣術家は 「自分が殺されないためには、絶対的に相手よりも 上の力を備えることが必要だ」という思想を持っていた。 帰納法的に「仮想敵」を置いて、自らを鍛錬していた。 しかし「活人剣」の上泉伊勢守は「自分が作った物語(ドラマ) の中に…

全体を捉えつつ自らの役割を担え

あらゆるプロジェクトは、スタッフ全員が自らの役割において最大限に 能力を発揮してこそ素晴らしい成功に導かれるものである。 が、同時に忘れてはいけないことがある。 それは「全体を捉えつつ、自らの役割を担う」ということである。(中略) スタッフ全…

自らが「司祭」であることに目覚めよ2

また、司祭であるということは 「場の全体を常に見ていること」をも意味している。 チームワークには分業が付きものだ。いざ計画が走り始めたら、 スタッフを適材適所に配置し、全体の動きに目を配らなねばならない。 ビジネス・プロデューサーは、大教会に…

自らが「司祭」であることに目覚めよ

価値観の変革者であるビジネス・プロデューサーは消費者に 新たな「場」を提供する。と同時に、自らが率いるチームの スタッフにも「創造の場」を提供する。 ここで大切なのは 「ビジネス・プロデューサーは創造の場に君臨する王ではない」 ということである…