2010-06-01から1ヶ月間の記事一覧

郊外空きスペースの活用

「廃校などの郊外の空きスペースの活用」 県内のいたるところに廃校などの使われなくなった 大きなスペースがあるようです。こういった未使用のパブリックスペースを文化的に有効活用する、 単発的なイベントだけでなく、アートインレジデンスや ワークッシ…

抽象2

天国について、まともな大人なら、好き勝手にいくらかの具体的イメージを含めながら、全体としては抽象的存在として認識できるが、その実在性は問題にする必要はない。つまり、天国なんて実在しない、と確信している人も、それなりに天国という世界を絵にえ…

抽象1

抽象というのはずるい。身勝手で自慰的で、それがそこに在ることが無いこととどれほど決定的に違うのか分かりにくい。 それでも、ぼくは、抽象はとても大切な認識の形式だとおもっている。跳躍力にすぐれているから広い世界を一気に、ひとつの概念で塗りつぶ…

奇眼暗室1

2008年末に、オッドアイの『分室』として、暗室を造りました。 手焼きの美しさ、素晴らしさを追求する有志とともに、「写真を焼く」という手仕事のためだけに存在する秘密の作業部屋を造りました。 宝玉の原石を掘り出し、その石の中に隠された美しい輝きを…

河鍋狂斎の描画法

河鍋狂斎(1831-89)は、「浮世絵」の最後期の巨匠の一人だ。 エミール・ギメとフェリックス、レガメーは、 1876年に彼に会っている。しかし注目すべきは、 1887年にあるイギリス人画家が狂斎と対談し、 そのイギリス人画家自身が報告した対談の内容だろう。 …

美を求める心

画家が花を見るのは好奇心からではない。花への愛情です。 愛情ですから平凡の菫の花だと解りきっている花を見て、 見厭きないのです。諸君は、何んとも言えず美しいと言うでしょう。 この何んとも言えないものこそ、絵かきが諸君の眼を通じて 直接に諸君の…

写真が好きになる本

『店主オススメの「写真が好きになる本」3冊』1)菅原一剛『写真がもっと好きになる。』 どこから読んでも楽しめる、誰でもひとつは面白さを発見できる一冊。2)辺見庸『私とマリオ・ジャコメッリ』 「白、それは虚無。黒、それは傷痕だ」。強烈なコント…

愛する人へ

私は地上のかたちを少しずつ失うたびに天空の輝きを少しずつ放ち始める人々はそのさまを滅びと呼んで指さすが私のたましいはそのすがすがしさにこのうえない自由を見出すその喜びは尽きることなくうるおい豊かな河のように青く満ちて深まり愛となってあなた…