2011-07-01から1ヶ月間の記事一覧

覚書・美の余韻

【余韻 よ-いん】 1 音の鳴り終わったのちに、かすかに残る響き。 また、音が消えたのちも、なお耳に残る響き。 余音。「鐘の音の―が耳もとを去らない」 2 事が終わったあとも残る風情や味わい。「感動の―にひたる」 3 詩文などで言葉に表されていない趣…

話し合うこと

メリーノ「おたがいに話し合っているのがなにについてなのか、 知っていなければいけませんか?それとも、 どんなことでも必ずまちがうのでしょうか?」 エンデ「おたがいに話し合うのは、一体全体なにについて 話し合っているのか、それを知るためにするの…

明暗

光と陰の調和について思う。 光と陰が、分離する時は物の存在性がくっきりとし、 どちらかに傾くとその有無の規定に影響を及ぼす。 光と陰が程よく一体化されて、物と物が共鳴し合えば、 対象性を越えてそこに豊かな空間が現れるのである。東アジアでは、昔…

エンデの美1

美はその本質において超越的なものです。 この此岸の世界からだけでは、 それはまるで把握できないのです。 美は客観化できません。いいかえれば、 美は測ることも計ることも数えることもできないのです。 美が知覚されるためには、 美を知覚できる人間が必…

創造力への覚書1

創造力、creation。 個人の自由な想像力と直観による未来への予見を、 現在において形成し表現しうる人間の精神と肉体の力。 それは、美しさにおいて究極的なものとなる。 現在の延長上にある「改良」は、 創造力を潜在的に用いる「工夫」のひとつである。 …