円覚寺の宝冠釈迦如来像、覚書


北鎌倉駅降りてすぐにある、臨済宗の大きな寺院
円覚寺」を訪問。広い。


建物も鎌倉造りで、質実剛健、直線的な美しさがある。
無駄が一切無い。職人の仕事が匠なのだろう。
それでいながら、厳粛でなく、
アンビエントな雰囲気があたりを包む…とても落ち着く。


本殿、龍の天井画は前田青頓。威風堂々として迫力あり。
鎮座する巨大な宝冠釈迦如来像、これは別格の美しさ、崇高さだ。
黒い本体に金の装飾。細部まで実に見事に造られてある。

鎌倉長谷の釈杖十一面観音立像を観たときも驚いたが、
こちらも凄い存在感だ。本物の仏教美が顕現しているような。


堂境内にある、閻魔堂の閻魔王坐像も民俗的な造形で素晴らしい。
破邪顕正」という書の扁額があり、
鏡、そして無数の弓矢が置いてある。
的場が隣接していた。


円覚寺は「光の落ち方」がとても美しい。
樹と庭、建物の配置が絶妙なのだ。考案者は誰だろう。