仮説を立てる力


 仮説を立てるときに必要なのは、多彩な知識と経験です。
けれども、そのままでは使えません。自分の知識や経験を
抽象化し、その分野に特化したささいな部分から再びもう少し
抽象度を上げて、それを比喩として使えるようになって
はじめて、そこから仮説を立てることができるようになります。

(中略)

ひとつひとつに個別具体的な回答を得ないと気がすまない人がいます。
そういう人には、仮説を立てる習慣がないのです。
どんな問題でも、まずは問題をしっかりと立てて、そこにどのような
解の可能性があるか仮説をつくる、その繰り返しが必要です。


勝間和代『ズルい仕事術』より抜粋