2010-07-08 ゲーテの色彩論 【美術】 単彩画やそれに近い作品の巧みな明暗表現に接すると、 このうえもなく心が和んでくるが、それはひとに全体を 同時に知覚するからである。 普通、われわれの眼は時間的な経過のなかで全体を捉える。 だから全体は生みだされるというよりも、 むしろ探し求められるのである。しかし、いくらうまく全体が捉えられたとしても、 それを固定することは決してできない。 (ゲーテ『色彩論』)